ポリープと聞くとがんの元というイメージがありますよね。
でも実際食道、胃、十二指腸にできるポリープはがんになることは滅多にありません。
しかし、大腸のポリープはがんになる場合が多いです。
その前に胃ポリープとはなにか?
ポリープというのは細胞の異常増殖によってできた突起物のことです。
形はきのこ状の有茎性・亜茎性のもの、根もとが広い無茎性のものがあります。
これらが胃の粘膜の最も上の層(上皮)にできたものを胃ポリープといいます。
ポリープは自覚症状はほとんどありません。
しかし、大きくなると出血したり、食べ物の通過を妨げるため吐き気や痛みを伴うこともあります。
また、有茎性のポリープには良性のものが多いといわれていますが、
無茎性のポリープには、悪性のものがみられることがあるので注意が必要です。
ポリープができる原因は、びらんなどで粘膜の欠損が起きると、粘膜の上皮がその欠損を過剰に修復しすぎて、ポリープができると考えられています。
これを過形成性ポリープといい、慢性胃炎をもつ人に多くみられます。
検査方法は「X線検査」と「内視鏡検査」の2つです。
X線検査では良性か悪性か判断ができないので、内視鏡検査をするのが確実です。
ポリープが大きければ、内視鏡的治療により切除します。
あとは、生活習慣改善です。
ストレス解消を上手にし、以下のような規則正しい生活を心がけましょう。
● 食事は毎日決まった時間に摂る
● 牛乳、卵の動物性タンパク質及び豆腐などの植物性タンパク質を積極的に摂る
● 繊維の多い野菜はよく煮る
● 肉や魚はミンチにするか細かく切る
● 揚げ(油っこい)物は控える
● 香辛料、強いアルコールや炭酸飲料など胃を刺激するものは避ける
● 禁煙する
● 薬は自己判断で使用しない